鋼板ホーロー浴槽塗装 剥がれ

築20年程経った戸建住宅のホーロー浴槽です。
塗膜が見事に剥がれています。
2回目の剥がれだそうです。
1度目は下地調整なしで、ローラーでコロコロと塗って剥がれ、
2度目は塗料メーカーの担当者立ち会いの下、指示通りに施工されたみたいですが、
残念な事にまた剥がれが起こりました。
いずれも地元の浴槽塗装の、知識がない建築塗装会社の施工らしいです。
2度目の塗装時に、かなり細かいペーパーで研いでから塗装したとか?
えっ! ペーパー???
エッチングは? していない!マジかよって感じ。
剥がれて当たり前です!
それにしてもメーカーの担当者もいいかげんですね。
ただでさえ施工が難しいホーロー浴槽なのに、ペーパーで研いだだけで塗装させるとは?
もう勘弁してくれ~っ!

Before

剥離後です。

写真では分かりませんが、浴槽全体に無数のピンホールと傷だらけでした。
勿論、総パテの下地処理になってしまいました。

After

白のソリッドで再生塗装です。
何度も言いますが、浴槽塗装には知識と経験が絶対に必要です。
浴槽塗装後の塗膜がユズ肌だの、テカリ具合がどうのこうの、と言う人がいますが、
そんな事より、まずは剥がれないように下地調整をする事が一番大事だと思います。
上塗りは何とでもなりますが、まずは剥がれたり膨れたりしない足付です。

浴槽にとっては、世界でも一番過酷な使用状況を強いられる日本です。
長時間の貯め湯、浴槽の蓋の使用、高温による追い炊きなどは塗膜の寿命を著しく縮めます。
施工についても、これからの梅雨時の施工方法は注意が必要になってきます。
四季による施工方法があります、何も知らなければ、それだけで剥がれの原因となってしまいます。
浴槽の材質を見極め、二つとして同じ物がない浴槽をどのように施工するのか、
手抜き(知識不足)をすれば、間違いなく剥がれたり、膨れたりトラブルが発生します。
水廻り専用塗料を使用し、経験も十分積んでも剥がれる事がありますが、
如何に、瑕疵率を最低限に抑えるかがプライオリティーになります。
また、浴槽塗装後は施主にも注意を払って頂く必要があります。
照射機による強制乾燥を行い引き渡しますが、塗料の分子が完全に結合するにはかなり時間を要します。
特にお引渡し後の数ヶ月は注意が必要です。
使用方法で劣化するスピードも変化しますし、間違った使用方法ですと膨れの原因にもなります。
美観を維持し末永くご利用していただくために、浴槽塗装後の注意点(書面)を守って頂きたいものです。
また、よくある質問Q&Aも、ご覧ください。

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