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在来工法の浴槽修理 ホーロー浴槽のサビ補修と浴槽再生塗装

30年以上使用された鋼鈑ホーロー浴槽、
一昔前の戸建住宅の在来工法には定番の浴槽です。

このタイプのホーロー浴槽の修理補修はこれまでに数多く手がけてきました。
サビが出てきた、ザラザラになった、変色がひどい、など
それらのほとんどは、70代以上のお一人、お二人住まいの方からのご依頼でした。

Before

喫水線から下はひどい変色、ザラザラ、一部にはサビも発生しています。
毎回お湯を抜くのはもったいない、と数十年の間溜め湯をされていた、とのこと。
溜め湯とは、入浴後のお湯を抜かずに洗濯用に、防火用になどお湯を張ったまま溜めおきしておく日常的によくある行為ですが、この溜め湯を長年続けることは、実はこれらのトラブル発生の大きな要因となってしまいます。

サビ発生の箇所には応急処置でエポキシパテが打ち込んでありました。
応急処置では残念ながらサビの進行を止めることは不可能です。

このように傷んだホーロー浴槽の修理補修が必要となった場合、
まず建築したメーカーやリフォーム業者に相談することが一般的ですが、浴槽の修理はできない、浴室入れ替えしかない、と言われた、という話をよく耳にします。
私どもの行う浴槽の修理再生技術は、一般的にはまだまだ知られていないため、
現状では、在来工法イコールユニット浴室への入れ替えの提案をされることが殆どです。

実際に私がこれまでに施工させていただいたお客様からは、上記と同様の状況で、
リフォーム業者、建築業者から見積もりは取ったものの、見積もり金額が数百万円にものぼるため、予算に合わない、
また、施主がご高齢のため、浴槽があと10年持ってくれればいいからそのようなコストをかけるのはもったいない、などの理由により、入れ替えをされなかった、という趣旨のお話を数多くお聞きしました。
状況やお言葉はお客様ごとにもちろん多少違うものの、おっしゃられた内容は本当に上記と同様のものが殆どでした。

浴槽の修理だけができればいい、浴室入れ替えまでは望まない、という方には特に、私どもの浴槽再生塗装の存在を知っていただきたい。
このブログでも微力ながら情報発信をしていきたいと思っています。

下地処理後です。
既存のパテの除去、サビの除去、ザラついた壁面の研磨等。
この時に循環アダプターのフィルターを外し配管内部を掃除します。
溜め湯を長くされていた浴槽はほとんどの場合ドロドロのヌメリが出てきます。
レジオネラ属菌対策として清掃は必須となります。
次にエッチング処理、
変色して傷んでいる喫水線から下をチョップドストランドマットによる全面ライニング(補修工程)へと進みます。
一番最後に、浴槽全体の塗装工程となります。

浴槽修理再生塗装、施工後です。

アイボリー系に復活!きれいに蘇りました。
修理箇所はもちろん跡形もありません。

「ピカピカ!」「新品になったねぇ!」と大変喜んでいただきました。

まだまだ使えるものは直して使う、
これからの世の中、もったいない精神は大事にしたいですね。

After

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