40年以上使用されているポリエステル系の人工大理石浴槽です。
思いっきり割れて穴が開いています。
ここまで大きな穴が開いている浴槽はなかなか見られません。
これはもう直せるレベルではないよ、と言われ続けたそうですが、、、。
割れた理由をご主人にお伺いすると、
浴槽内に立てかけてあった洗濯竿と浴槽の蓋が倒れた時に割れてしまった、とのこと。
普段よくある浴槽割れのきっかけは、浴槽内で滑って転んだ時に蹴ってしまった,
思いっきり伸びをしたら割れてしまった、などが多いのですが、
よほど当たりどころが悪かったのか、物が倒れて割れたというケースは初めてお聞きしました。
地元の業者にいろいろ当たり、何とか直す方法はないものか、と尋ねられたそうです。
しかし、どの業者からも同じ返答が、直すことは不可能、無理ですね、入れ替えしかない、と。
新品のユニット浴室に入れ替えるとなると100万円越えの予算が必要、しかしそこまではお金をかけられない、そもそも新品に入れ替えたいわけではなく浴槽の修理さえできればよいのに、と大変困惑され、ネットでいろいろ検索された結果、
今回施工させていただくご縁となりました。
浴槽修理再生塗装は、浴槽の修理ができる大変有用な技術です。
浴室入れ替えの代替となれば、プラスチックごみを大幅に軽減することにもなり、
SDGsの目標達成に微力ながらも貢献できる活動でもあります。
何より、浴槽の修理さえできればよい、とお考えの方を中心に、
お風呂のリフォームの主要な選択肢の一つとして、広く認知いただきたい技術です。
縦に400mm 横に150mmほどの穴が空いています。
この浴槽の厚みは8mmもあります。が、このように見事に割れてしまいました。
現調せずに現場に来ていますので、その時の閃きと長年の経験で施工開始となります。
樹脂系の浴槽であれば基本的には直すことは可能なので知恵を絞ります。
施工後です。
浴槽修理再生塗装、完了です。
アイボリー系に蘇りました。
割れて穴が開いていた箇所には、
ベースにロービングを打ち込みその上にガラスマットの積層で形を作り、
さらにその上にガラスマットを全体的に埋め込み、強度もしっかりアップしています。
ピカピカのツルツル、新品と思うぐらいにきれいに仕上がっていますよ。
長らくお湯を張れなかった状況が続いていたそうです。
これでやっとゆっくり湯船に浸かることができますね。
施工後をご主人に確認していただくと
「あれ?この浴槽って穴開いていた浴槽ですよね?」
信じられない、という笑顔で、そして大変助かった、とおっしゃっていただき大変喜んでいただきました。
これが、浴槽再生塗装の職人技です。☺️
浴槽再生塗装の職人としてこの25年試行錯誤してやってきましたが、
このように喜んでいただけることが何より嬉しい瞬間です。