浴槽塗装後のメンテナンス 

1年程前に施工したレジャーホテルの浴槽メンテナンスです。
浴槽塗装した数は全部で18槽。
美観維持の為に毎月メンテナンスに入っています。
予算の都合上、1ヶ月に4槽ずつですが、、、。

不特定多数の人が利用されるレジャーホテルです。
お湯を貯める時間も長く、また使用頻度も多くなり、浴槽にとっては過酷な現場の一つです。
ただ塗膜は全く異常なしです。しっかりとくっつき、完全硬化しています。
使用塗料は、アメリカ、ホーク社製、4時間効果型9200です。
しかし、汚れ具合いはかなりなものです、
浴槽フランジに付着した金属せっけん、ルームさんではお手上げ状態ですね。
また、浴槽内部を良く見ると、マニキュアの跡がかなり付着していました。
塗装後の色にもよりますが、なかなか見つけられないのが現状ですね。

フランジに付着した金属せっけん、エプロンの汚れ、浴槽全体に出来た清掃道具による無数の擦り傷、
これらを除去し、浴槽塗装時の状態にできる限り戻します。
汚れ、傷以外にも、何か物を当てて小さく剥がれてしまった箇所の補修も行います。
パテを打ち込んだ後に、タッチアップで補修 (時には小型コンプレッサーを使用)しますが、
再度、同色に調色しなければなりません。 これがまた厄介です。
調色の得意な人は問題ないですが、苦手な人もいますね。
そんな人は施工時に調色した物を保管しておくといいです。
保管方法で1年ぐらいは、全く問題なく使用する事が可能となります。
この保管方法を知らない人が結構いるようですが、浴槽塗装を行っていく上では、
是非、身に付けて頂きたい知識の一つですよね。

メンテナンス後です。

浴槽塗装後に塗膜のメンテナンスを行っている施工業者は、私の知る限りでは殆どいないと思います。
知らないだけかもしれませんけれども、、。
浴槽塗装後のメンテナンス、これって結構、重要だと思いますが、皆さんはどう思われますか!?
個人のお客様に対しては、施工後の取り扱い方法をしっかり守っていただければ
それほど早く劣化する事はないと思いますが、
この様なホテルになると、水質の状態にもよりますが、使用する清掃用具、清掃方法などで傷み具合が全く違ってきます。
浴槽塗装後に手を入れるか入れないかでは、雲泥の差になってしまいます。
実際このホテルも、階によって塗膜の傷み方、傷の入り方など、一目見て違いが分かりました。
このホテルは担当者によって清掃する階が決まっていると聞き、
なるほど、と納得。

p.s.
写真では分かりにくいですが、この浴槽は最悪な状態になっていました。
浴室天井に付着したカビを取ろうと、カビ取り剤を吹き付けたのが、
浴槽に落ちてしまい、数時間放置した為にそこら中、白く変色していました。
皆様もご存知のカビ取り剤や、漂白剤に使用されている
次亜塩素酸ナトリウムの仕業です。
塗膜内部にまで浸透してしまい、磨きでは再生不可能な状態。
残念な結果ですが、再塗装するしかありません。

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