フルユニット再生塗装 9200使用

11×16のフルユニットです。
洗い場に付着した貰い錆と天井に変色があるため、
塗装で再生することとなりました。

ホーク社製 グラステック9200 Light Ivory (旧 Pale Yellow) 4時間硬化型を使用しました。
今回、フルユニット再生に、初めて4時間硬化型を吹きつけましたが、
乾燥が早い分、やはり吹き方、扱い方などに気をつけないとマズイ事になりそうです。
エアーで吹き付けされている方は、それほど問題はないと思いますが、
HVLP (温風低圧塗装機)を使用されている方は、ちょっとやっかいですね。
一番の問題点としてHVLP機の特徴である温風です。
HVLPの温風は時間と共にタービンが加熱し少しずつ熱くなっていきます。
ベテランの人であれば、ガン距離、吐出量、シンナーの量などで問題を回避する事が可能でしょうが、
経験が少ない人にとっては、かなりの障害のような気がします。

まず、9200の利点である4時間硬化が逆にマイナス効果を発生させる事になるでしょう。
このフルユニットを吹き付けた時の外気温は24,5度でした。
3kgs弱を調合し、吹きつけていた時間は約1時間程度。
エアーで吹いていても、終了近くなると、ガンのエアーキャップは塗料でコテコテになっていました。
9000使用時に比べて倍以上の塗料の付着です。
そんな状況から考えると、
おそらくHVLPを使用してフルユニットを連続で吹きあげるのは無理だと思います。
途中でエアーキャップ、ニードルを交換するとか、ガン自体を交換して吹きつけないと
温風のせいでガンの内部で塗料が硬化してしまい、塗装が出来なくなる最悪の結果になるような気がします。

回避させるには、
1) 上述したようにスペアーのガンまたはエアーキャップを用意する。
2) 一通り吹いたら2回目までの時間を置き、タービンを冷ます。
3) 塗料の調合は一度にたくさん作らない、など。

まぁ、何れにせよ経験を積むしかないでしょう!

慣れない人には少し扱いにくい塗料かもしれませんが、
私は作業効率を考えると、とても良い塗料だと思っています。
まだ、9200で数十台しか吹いていませんが、問題は無いと思っています。(願っています)
この現場で上塗りを吹き終えたのが、11時40分過ぎ。
3時間後の14時半頃には、既に水を掛け仕上げ作業をしていました。
現場を片付け、16時には終了です。

自宅の倉庫には、まだ9000が数本転がっていますが、
無くなり次第、全て9200にするつもりです。

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