ひどく割れた浴槽も殆どの場合修復可能ですよ!
現場は名古屋市内の閑静な住宅街。
築35年以上経過した戸建て住宅の樹脂浴槽です。
浴槽底面がT字型にひどく割れてしまっています。
当初は入れ替えも考えられ、リフォーム業者に相談されたそうですが、
浴槽だけの入れ替えではなくユニット浴室への入れ替えを提案され、
費用は約200万ほど、と。
しばらくテープで仮止めして使用されていたそうです。
割れてきてからもう数年が経過した状態、とのことです。
これではお湯をためることは不可能です。
割れた浴槽を安価に直す方法はないのか、と調べられ、
浴室を入れ替えた場合の費用200万円と比べると、
コストが約10分の1に削減できる浴槽再生塗装での修理を選んでいただき、
今回の施工となりました。
テープを剥がし手で割れている箇所を押してみると、
隙間が3センチほどできています。
ブヨブヨで強度が無くなり、すぐにでも底が抜けそうです。
思った以上に重症です。
底面の大きな割れ以外にも、
浴槽内部全体に細かいクラック(ひび割れ)が大量に発生しています。
手で触るとザラザラ、凹凸があるのがはっきりわかる状態です。
ここまで全体的にパリパリのカリカリ模様は久しぶりのご対面です。
T字型に割れている箇所は一部開口(ここが重要)し、土台からの補強となります。
2種類のガラス繊維の積層で形成していき、底面の強度を確保します。
その後、浴槽全体にガラスクロスを使用したライニング補修工程へと移ります。
浴槽再生塗装、施工後です。
奥様ご希望の淡いブルー系に蘇りました。
「わ〜新品になった!」「こんなことならもっと早くしてもらえばよかった。」
と、大変喜んでいただきました。
タイル面との取り合いは、しっかりと止水処理後にコーキングです。
T字型に割れていた箇所、パリパリの無数のクラックも、
もちろん跡形もなくピカピカのツルツルです。
底面はライニング工法により強度も充分、ガチガチでビクともしません。
これで安心して使用できます。
これからは湯船にお湯を張り、ゆったりと入浴していただきたいですね。
廃プラスチック問題が深刻になりつつある今、
Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の3Rの精神は、
ますます重要になってきています。
壊れた浴槽、傷んだ浴槽を捨てることなく直して使うことは、立派な3R運動の1つで、
浴室・浴槽塗装再生工事は、
環境問題の側面からも大変意義のあるお風呂修理方法と言えます。
浴槽が修理できるとは知らなかった!入れ替えなくてよかった!
修理させていただいたお客様からまだまだよく言われる言葉です。
直して使えるものなら使いたい、そう思われている方が、
知らなかった、ということのないよう、
お風呂リフォームの選択肢の1つとして塗装再生工事が広く知られるようになることを
目指しております。