現場は愛知県一宮市。
T社製のカラーステンレス浴槽です。
浴槽内部に数ヵ所の膨れが発生して、一部は剥がれが起こっています。
良くある症状です。
塗装されたカラーステンレス浴槽、塗装した全ての浴槽、
両方に言える事は、使用方法を間違えると膨れや剥がれの原因となります。
問題点は大きく分けて3つありますね。
1.長時間浴槽にお湯を溜める 「溜湯」。
翌日の洗濯に使用する場合や、災害時の為にと、入浴後にお湯を抜かない場合。
2.高温による入浴や追い炊き。
水の溶解力が強くなり塗膜を傷めます。
3.長時間の風呂蓋の使用。
1.3.が組み合わさると状況は最悪になります。
蓋をする事で、浴槽内部の水蒸気が行き場を失いますし、
溜めてあるお湯は水の溶解力と浸透圧で、
ブリスターと呼ばれる膨れを発生させます。
膨れは最終的に破裂してしまい、剥がれへと進みます。
浴槽、船舶など塗装されている塗膜は全て劣化してきますが、
それなりの対処をすれば長持ちさせる事は可能です。
注意したいものですね。
旧塗膜の総剥離です。
白のソリッドで原状回復です。