築20年ほど経過した戸建住宅の浴槽です。
5年ほど前に浴槽全体にクラックが出てきたので、
当時付き合いのあった建設屋さんに頼んで塗装してもらった浴槽、ということです。
今回は、追い炊き口の調子が悪くなり、設備屋さんに修理を依頼。
設備屋さんが浴槽内部を養生して、最後に剥がしたら、
塗膜まで剥がれたきたそうです。泣きですね!
FRP浴槽ではあまり見かけませんが、
カラーステンレス浴槽では時々このような症状を見かけます。
そこで、浴槽塗装で再生です!
今回は養生テープで剥がれましたが、
塗膜を見ると、既に限界状態で、ボコボコのブヨブヨになっていました。
やはりこのご家庭も溜め湯をされていました。
浴槽内部全面にブリスターの嵐です。
なんじゃこれは!しょえ〜ですわ!
剥離の前に剥がれた箇所をよく見ると、何故か嫌な予感がしました。
これはもしかしたら全面ライニング?
そして膨れはライニングが影響しているんじゃないかと!?
剥離後です。
全面ライニングしてありました。やはり嫌な予感は的中です。
樹脂が綺麗に入っておらず、3ミリから5ミリ程度の無数の穴が開いていました。
その穴が開いている箇所が膨れていた、という訳です。
剥ぎながら疑問に思った事がありました。
普通のライニング施工なら穴があればパテを打ち込み面出しするはずですが、
この浴槽にはパテ等を打ち込んだ形跡が全くありませんでした。
もしかして厚塗り用のスプレーパテ?そのパテが水分を呼び込み取れてしまったのか?
謎です!!!
少し前にも訳の分からない施工現場の剥離とライニングをしてきましたが、
まだまだ初物は出てきます。
”浴槽塗装”を手がける以上、その特殊性を理解し、もっともっと勉強してほしい、と
このような現場に出会う度に思います。
奥様に、「わぁ〜!新品になった」と大変喜んでいただきました。