鋳物ホーロー浴槽塗装 兵庫県川西市。
築38年の戸建住宅です。
今回、この住宅を賃貸として貸し出す事になり、
浴槽がかなり傷んでいるので、塗装で再生することになりました。
パッと見ると鋼板ホーロー浴槽に見えますが、
実際は鋳物ホーロー浴槽です。
経年劣化で釉薬はほぼ完全に落ちてしまっています。
つや消し状態ですね。
底面と壁面にはもらいサビが多数出来ていました。
同時に、鋳物ホーローによくある蜘蛛の巣状に出来たクラックが数カ所発生。
とは言え、やはり鋳物ホーロー浴槽は強いですね。
鋼板ホーローは鉄板の上にガラス質の釉薬を塗り、高温で焼き付けたもので、
長年使用すると、水の力で釉薬が剥がれ落ちてピンホールだらけになります。
また、釉薬が剥がれ落ちた表面にはサビも発生しますし、
最悪、裏からのサビで貫通することもあります。
溶かした金属を鋳型に流し込み出来たものが鋳物で、
その鋳物の上にパウダー状の釉薬をふりかけ焼き付けたものが鋳物ホーロー浴槽です。
鋼板ホーロー浴槽に比べると、重量感と厚さがあり劣化も遅いのが特徴ですね。
ピンク系で再生塗装となりました。
ご主人に施工後を確認して頂くと、
「おおっ〜、サラになったなぁ!色も可愛く明るくなった!ええなぁ〜」と、
大変喜んで頂きました。
久しぶりの関西出張でした。
ご主人に、なんで関西地方にはたくさん同業者がいて
経費が掛かるのに私のとこを選んでもらったんですか?と、聞くと、
「どう見てもこの仕事は職人仕事、職人じゃないと不可能やから、
そうゆうとこネットで探しとったら、あんたのとこやったから!」と。
大変嬉しいお言葉を頂きました。
関西出張に行くといつも思うのが、
もともと関西系の私なので故郷に戻ったような気がします。
言葉は勿論、気さくな感じには落ち着きますね。
何度もお茶を出して頂いたお母ちゃんの笑顔には癒されました。
たこ焼きやお好み焼きなど、定番の粉もんも美味しかったです。
二日目には留守にされるということで、こんな手紙が添えてありました。
本当にありがたいことです。