レジャーホテル専門にマネジメントをしている方から、
浴槽が割れているみたいだから見に行ってあげて、と連絡がありました。
現場は三重県鈴鹿市のレジャーホテルです。
ホテルの担当の方と浴槽を見に行く途中、
「数日前に直したんやけど、あれではちょっとなぁ~」と、
えっ、直したのに何故?、と私。
「こんなんなのよ!どう思う?」
なっ、なんなんでっか~これ!!!ビックリ仰天、唖然としました。
どこに頼んだんですか?と私。
「メーカーに連絡したら下請けが来て、直りましたと数時間で帰ってったよ」
そんで、お金払ったんですか?、と私。
「払ったんよ、28000円」
よう払いましたなぁ、こんな作業だったら小学生でもできまっせ、
とても直したと言わんやろ、これじゃ!
ほんでこの部屋売っていたんですか?、と聞くと、
「売ってたよ」と。
クレーム出ませんでしたか、と私。
「そりゃー出たよ」と。
「クレーム出たから、上にシート張ったんやけど、お客さんが取ってまったんよ」
そりゃそうでしょ、何やってもこんなんだったらあきませんよ、と私。
何で出来もせんのにこんな事をやるのか、不思議でなりません。
直せないなら直せないと言えばいいのに、クレイジーですね。
何千槽も浴槽を塗装してきて、色々な状態の物を見てきましたが、
ここまで酷いのは初めてでした。
*ライニングしてあるが塗装はされていない。
*クロス目が全く消えていない。
*ダラダラに垂れている塗膜。
*塗装後ピンホールだらけ。
*塗装後クラックだらけ。
*艶消しの塗膜。
上記の様な状態が許せるほど、今回のは凄かったと言わざるを得ない状態でした。
ありえない!誰が見てもおかしいでしょ。これでは!
おりゃ~と無理やり剥がすと、
シリコンと両面テープでコテコテのベタベタ。
思っていた以上に割れが酷く、ブヨブヨで強度が無くなっている状態でした。
浴槽塗装している方なら誰でも1度は遭遇するT社製の浴槽です。
カラーステンレス浴槽が其処らじゅうで剥がれているのと同様に、
このタイプの浴槽は必ず底が割れてきます。
もう、どれだけ直したか記憶にありませんが、最近の事例を紹介します。
定番の白のソリッドで再生しました。
ホテルの方に見て頂くと、
「うわっ~奇禮やね、新品みたいや!ありがと、ありがと」と。
「こんなになるんだ、こんなんやったら最初から頼めば良かったなぁ」と感激してもらいました。
言っておきました、
業者選びはお客さんの判断ですが、
手直しばかりしていれば無駄にお金を捨てる事になります。
長年の経験と知識がないと出来ない浴槽の補修です。
安い施工価格にとらわれず、信頼と実績で選んで下さい、と。