関東方面への出張施工は久しぶりでした。
現場は東京タワーのすぐ側、東京都港区三田エリアです。
18年ほど使用されている戸建て住宅の鋳物ホーロー浴槽です。
排水口周りと循環式の穴周りにサビが発生している、修理可能ですか?
と、メールを頂いたのは今年の3月中旬でした。
その後様々なご相談、ご質問のメールをいただき、幾度かやり取りをさせて頂きました。
ただ、ちょうど新型コロナウイルスが猛威を振るいだした頃、
緊急事態宣言下でとてもお伺いできる状況ではなくなってしまい・・・。
お急ぎでしたら関東方面で業者をお探し下さいと、お伝えしましたが、
宣言解除、県をまたいでの移動が可能になるまで待っています、とありがたいお言葉を頂き、
結局、最初のメールを頂いてから3ヶ月後の6月下旬に施工に伺うこととなりました。
一見すると、まだまだ艶もあり何ら問題ないように見えますが、、、。
排水口周りに2箇所ほどサビが発生しています。応急処置をされた補修跡も見られます。
でも、このサビは何か変です。なぜここにサビが、、、
ペーパーで削り落としながら考えていると、
循環式の配管が鉄管であることが判明。長年の使用で配管が腐り始めてサビが発生、
その配管の崩れたサビが落ちて浴槽にいたずらをしていた、ということがわかりました。
浴槽再生塗装、施工後です。
奥様ご指定のピュアな白色に生まれ変わりました。
施工後を確認していただくと、
「わぁ〜ピカピカ!新品になった!」
「本当に頼んで良かったわ」と、大変喜んでいただきました。
ただ、錆びた鉄管を取り替えられたわけではありません。
今後は、今回浴槽のサビの原因となった箇所に気をつけ、
サビを含んだ水が溜まらないように流していただくこと、
サビが付いてしまった時にはすぐに落としていただくこと、が肝心です。
ホームセンターで購入できる洗剤や清掃用具を具体的にお伝えし、
今後同様のサビ発生や進行防止のため、ご家庭でのメンテナンスとしてアドバイスをさせていただきました。
ホーロー浴槽のサビ補修においては、特に、早目の対処が肝心です。
今回のような軽度のサビであれば、修理補修は可能です。
ただ、重度のサビとなると、同レベルの再生は不可能となる場合もあるため、
施工をお受けできなくなる場合、延命治療しかできなくなる場合も出てきます。
ホーロー浴槽のサビ修理の場合、少しでも早目に対処されることを強くお勧めします。
後日、奥様よりメールをいただきました。
「お湯をはってみましたが、きれいな水色になっています!」
「大切に利用したいと思います。」
大変嬉しいお言葉です。
浴槽カラーを決める際、特にご希望の色がない場合に、
おすすめの色は?、と聞かれることがあります。
そんな時私は決まって、ピュアな白色、とお答えしています。
定番ですが、そうです、お湯をはった時にきれいな青色になるんです。
それがきれいで、癒される、と実は私自身も思っています。