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戸建て住宅の人工大理石浴槽の割れ補修 ポリエステル系

先回のブログに掲載した人造大理石浴槽とは1字違いの名称でややこしいですが、
今回は、人工大理石浴槽の施工例について取り上げます。

高級感があり見た目に美しい、と言われている人工大理石浴槽には、
合成樹脂の違いにより、アクリル系とポリエステル系の2種類があります。
ポリエステル系の人工大理石浴槽は、アクリル系と比べた場合、
質感や耐久性では劣りますが、安価です。
ただ、これまでの私の経験では、アクリル系もポリエステル系も
どちらもよく割れる浴槽という印象があります。

<ポリエステル系人工大理石浴槽の割れ補修施工例 その1>
20数年使用された浴槽です。
ある時、入浴前に溜めたお湯が減っていることに気づき、
よく見るとひび割れが発生していた、とのことでした。

Before

ご主人がガムテープとシーリング剤で応急手当てをされ、使用されていました。
ガムテープ部分から水漏れが発生している、とのことでした。

追い炊き口を挟んで上下に30cmほどずつ、割れが発生しています。

浴槽再生塗装、施工後です!
オフホワイト系にきれいに蘇りました。
これで、安心して湯船にお湯を張ってご使用いただけます。

After

 
<ポリエステル系人工大理石浴槽の割れ補修施工例 その2>
この浴槽は以前に2つ穴タイプから1つ穴タイプに風呂釜交換がされていた浴槽でした。
風呂釜交換時に必要のなくなった穴にバスキャップを締め込んだ際に、
パキッと割れてしまった、と業者からご依頼いただくことがありますが、
厄介なことに、後に割れが表面に出てくる場合があります。
これは締め込んだ際に裏側が割れてしまい時間経過と共に表面にまで到達する
割れとなる場合で、意外と多い現象です。

Before


私が施工に伺った際には、まだ水漏れは無いとのことでしたが、
かなり口が開いており今にも割れが広がりそうな状態でした。

底面と壁面の一部には、ブリスター(膨れ)が発生しています。
ブリスターは、人工大理石のポリエステル系浴槽によく現れる経年劣化による症状の1つです。
長年の溜め湯や高温での使用などを繰り返すことにより、
浴槽は水の強力な溶解・破壊作用によるダメージを受けます。
ブリスターはダメージを受けた浴槽に発生しやすくなり、
一度膨れ出すと水の浸透圧などにより止めることは不可能となるため厄介な症状となります。
写真のクリックで拡大画像が見られます。

施工後です!
写真では分かりませんが、少し黄緑がかった色での再生塗装となりました。
ピカピカのツルツルです。

After

割れた箇所、ブリスター箇所いずれもガラスマットとガラスクロスの積層でのFRPライニング。
同時に、必要のなくなったバスキャップ部分の穴も塞いでの処理。

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