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サビが大量発生したホーロー浴槽の修理延命治療 四日市市

鋼板ホーロー浴槽のサビ補修 再生塗装

築40年越えの戸建住宅の鋼板ホーロー浴槽です。
長年の溜め湯等で浴槽底面には大量のサビが発生。
壁面にも、底面から300㎜辺りまで所々に細かいサビが発生しています。

釉薬は微塵も無く完全な艶消し状態。
全体的にザラツキ、変色、と通常では入れ替えとなる重症レベルです。

Before

今回のご依頼はご子息からのご一報でした。
「実家の浴槽の特に底面にサビが目立ちます。
 高齢の母が一人暮らしですので浴室を丸ごと改装するには及ばす困っていたところ、
 ネットで知りました。」
と、ご連絡をいただきました。

取り急ぎ写真を送って下さいとお願いし、頂いたのが下記の写真です。
洗濯用または災害時用でしょうか、お湯が3分の1程度とってあるのが見て取れます。
この何気無い普段の行動が、強固なホーロー浴槽にも悪影響を与えてしまいます。
溜め湯と言えば世間一般的な行為ですが、、、。

浴槽は水槽ではないので、水を長く溜めることは浴槽にダメージを与えることになります。
水による破壊力、溶解力、浸透力は意外にも大きいものです。
樹脂系浴槽ではクラックの発生や膨れ割れなどを誘発する要因となり、
ホーロー浴槽では浴槽表面の釉薬が無くなりホーロー層が破壊される結果、サビの誘発の要因となります。
この写真から判断できることは、施工時に穴が空いてしまう可能性が高いということです。
もし穴が空いてしまうとサビ再発の可能性が高くなり保証対象外物件になりますが、手を付けないと分からないことがネックとなります。
その旨をお伝えした訳ですが、それでもよいので直してほしいとのご依頼をいただき、今回の施工となりました。

浴槽・浴室を新品に入れ替えることはもちろん可能ですが、
あと数年しか使用しない、今更入れ替えはもったいない、思い入れのある浴槽なので、
等々、どうしても直して使いたい、という案件には年に数回ほど出会います。
以前は、サビ再発の可能性があるものを施工可能とはできずこのような物件はお断りさせていただいておりましたが、
最近では、そのような状況を全てご理解、ご了承いただいたうえでご依頼いただく場合には、
サビ再発の可能性というデメリットより、まだまだ使用できるという前向きなメリットとを優先し、浴槽延命治療をさせていただいております。

底面の白く見えるものは過去にエポキシパテを打たれた跡です。
お湯を張る度に剥がれて浮いてくる、とのことでした。

施工前の大量発生のサビ部分です。
既存のエポキシパテの撤去、サンディングそしてエッチング、と
後の施工時に、案の定、4箇所ほど穴が空いてしまいました。

壁面のホーロー層が破壊されてしまい、ザラザラのボロボロです。

ホーロー浴槽のサビ補修、延命治療終了後です。
ピッカピカのツルツルに蘇りました!
浴槽内部、壁面から底面には樹脂ライニング工法、
そして全面的に耐温水総パテ処理です。

After

お母様ご希望の少し黄色が強いアイボリー系での再生塗装です。
「まぁ!綺麗にしてもらって、取り替えたみたいやねぇ!」と、
大変喜んでいただきました。

大量発生していたサビ部分は、ガラスマット等でガチガチに上から押さえてあります。
著しく低下していた強度も充分復活しています。

カテゴリー: FRPライニング (クラック・割れ・穴補修), カラーコーティング, サビ補修, ホーロー浴槽塗装, 剥離, 割れ・クラック, 浴槽コーティング, 膨れ, 補修 | タグ: , , , , , , , , , , | コメントは受け付けていません。