40年ほど使用されている戸建住宅のホーロー浴槽です。
20年以上浴室浴槽専門塗装を業とし、
ホーロー浴槽も数多く施工してきましたが、
この様なツートンカラーのホーロー浴槽に出会ったのはまだ2回目です。
レアな浴槽と言えるのでしょうか。
ぱっと見た感じでは艶びけと少量のスケール等の付着程度にしか見えませんが、、、。
入隅部分に3個所ほどサビが発生しています。
当初はサビとは気づかず使用されていたそうですが、
茶色がだんだん大きくなり、これは問題だ、と地元の業者に相談されました。
浴槽のみの入れ替えも不可能ではないものの、
大掛かりな造作工事が必要となり費用も大きくかさむため、入れ替えはもったいない、と
浴槽再生塗装による修理再生の方法を選択いただきました。
ホーロー浴槽に発生するサビは、たとえ面積が小さいものでも侮れません。
サビの進行度合いにより、修理再生は困難になります。
ホーロー浴槽にサビを見つけたら、できるだけ早くに対処することが肝心です。
下地処理施工時には、可能な限りサビの除去、そして地金が出るまでの研磨処理等が必須となります。
サビの進行が進んだ箇所は強度が弱く、この工程時に貫通し穴が開くことがあります。
施工前には、もちろんそのような状況を説明させていただき、
ご理解いただいた場合にのみ、施工をさせていただいております。
今回の現場でも、写真左側の一番大きなサビは実際に貫通した箇所です。
今まで、かろうじて持ちこたえていた、という感じでした。
サビ箇所は、特殊なエポキシ系のパテと樹脂ライニング工法で補修します。
その後、浴槽塗装工程に移ります。
浴槽再生塗装、施工後です。
きれいになった!と施主様、元請の担当者様共、大変喜んでいただきました。
サビ箇所、穴の開いていた箇所の跡形はももちろん無く、
オフホワイト系一色に蘇りました。