人造大理石浴槽塗装

レジャーホテルの人造大理石浴槽です。
築30年以上経過したホテルです。
建物全体にかなり傷みが出ています。
5年ほど前から、年に2浴槽程度を塗装で再生しています。
いつも現調せずに現場に行くために、
毎回、浴槽を見るとビックリさせられます。
殆どがパリパリの状態で、剥がれまくっています。
今回は長野のHさんに応援を頼み、三日間で2浴槽を二人で施工しました。
彼は浴槽を見るなり「これで営業しているんですか、、、???」と、
誰もがこの浴槽を見ると、当たり前の様に疑問に思うほどスゴイ事になっています。
だがしっかり営業しているので、またまたビックリですね。
浴槽は2度、3度と施工してある場合が多いのですが、
今回は幸いなことに、この浴槽は1回しか塗装されていなくて、
ラッキーでした。
3回、塗装されている浴槽はいつもすごい事になっています。
ご想像にお任せしますが、、。
また、どう見ても吹付塗装ではなく、ローラーと刷毛塗りだろうと思う浴槽もあり、
浴槽塗装のプロが施工したとは思えない浴槽もありました。
今回の浴槽も、刃物の入れるとパリパリ~と塗膜が剥がれ落ちます。
もともと割れている浴槽をライニングもせずに、
浴槽内部全体にポリパテで下地処理をしているために、
水分がパテ部分まで到達してしまい、その箇所から膨れが出てきています。
ポリパテでクラックを埋めて塗装とは、信じられませんね。
刃物等で取れるだけとって、後は40番の耐水ペーパーを使用して、
母材が完全に出るまで、ひたすら削りまくり第一段階が終了します。

浴槽内部を全剥離した後です。
底面のノンスリップも、確りと平滑になるまで研ぎこみ、
浴槽内部全体にガラスクロスでライニングとなります。
人造大理石浴槽のため、強度には全く問題はないのですが、
クラック再発防止を考え、ガラスクロスを積層して施工しています。
ポリエステル樹脂を刷毛とローラーで含浸させ、樹脂の層を形成していきます。
その後、下塗りが吹ける状態まで足付と面だしを行います。

プライマー塗布後、ペールイエローで再生塗装となりました。

この浴槽も結構酷い状態でしたね。
浴槽内部はクラックだらけの上に、総パテで下地調整してあるために、
パテに水分が周り、膨れてきてしまっています。
塗装も2度施工されていて、その塗膜が厚いのなんの。
なんでこないに厚くできるのが不思議なくらいでした。
また、膨れて剥がれた個所が、鋭利な刃物みたいになっているので、
怪我するのが、目に見えていました。
危ないです、こんな浴槽には入ったらダメですよね。
と、言うより、営業しているのが不思議です。
浴槽の中でへたに動いたら、それこそ血だらけになりそうなくらい危ない状態でした。

内部全面剥離、ライニングと施工は進み、
この浴槽もペールイエローで再生塗装となりました。

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