いつもお世話になっているレジャーホテルです。
このホテル、全13室中12室が7~8年前に塗装されてベロベロに剥げまくり状態なので、
順次再塗装をしているのですが、
ひどい部屋は剥離もせず上に上にと3度吹きつけてある場合もあり、
いつも現場を見ては泣いています。
今回の部屋もすごい事になっていました。
塗装は一回だけですが、御覧の通り酷く剥がれて怪我でもしそうな状態です。
どう考えても売り部屋にはできないと思うのですが、
部屋数が少ない為に時にはお客様に叱られながらも売り部屋としている状況です。
OJTを予定していた現場で時間の余裕もあったので、
今回は刃物(カッターナイフ)だけでどれだけ取れるかテストしてみました。
草色に見えるポリパテの様な物が打ってある箇所は全くと言っていいほど
食っついていません。刃物がスパーンと入る感じでとても簡単に剥がれます。
今まで膨れなかったのが不思議なくらいです。
7,8年前だと浴槽のライニングはもう常識になっていたはずだと思うのですが、
何故かパテだけだで補修してあります。
この業者、面だしも上手だと思うし、塗装もユズではなく綺麗に吹けているのに、
なんでライニングしなかったのだろうといつも疑問に思います。
浴槽内部のクラック箇所に赤の油性のマジックで目印を付けてあるのですが、
何故かパテは全体に入れまくる。マーカーの意味をなしていません。
いづれにせよ現在では考えられない様な施工方法にビックリさせられます。
内部全体を剥った後です。
ライニングの準備です。
全体に平織を入れ、入隅・R部分には強度を付けるために綾織を2枚入れての施工です。
フランジ部分に出来たピンホールは特性樹脂パテで穴埋めしてきました。
指定色のペールイエローで完了です。