30数年程経った戸建住宅のホーロー浴槽です。
さすが分厚い鋳物ホーロー浴槽は強いですね。
長年の使用で浴槽内部の釉薬は剥がれ落ちて全体的に変色はしていますが、
ピンホールは皆無でした。
これが鋼板ホーロー浴槽なら、
ピンホールだらけのガサガサ状態の総パテになりかねません。
サビもクラックも無くパテ無しで施工です。
鋳物ホーロー浴槽でも、こんなタイプは滅多にお目にかかれません。
作業効率は大変良かったんですが、メクラを外した途端に北風が音をたてて侵入してきました。
いきなりブルブルです。
施工当日は一桁台の気温で、ただでさえ浴槽が冷え込んでいたのに、
風の侵入で浴室内の気温も一気に下がってしまいました。
ここで温めを怠ると、のちのち剥がれや膨れ等の問題が起こります。
エッチング、テント養生後に2時間程P.B.2灯とファンヒーター等で強制加熱です。
ミクロン単位の水分の除去と結露対策には不可欠ですね。
壁面タイル上には新品の白色パネルが施工してあり、
その色に合わせて、お薦めの真っ白で再生塗装となりました。