築18年の戸建住宅、愛知県稲沢市です。
アクリル浴槽が割れて口が開いています。
直線状に割れているアクリル浴槽は良く見ますが、
この様に割れている浴槽は珍しいですね。
躯体の問題なのでしょうか。
隙間は5mm程あり完全に水が漏れる状態です。
お湯は溜める事は不可能で、長い間シャワーだけで過ごされたとか。
勿論、このタイプの浴槽は入れ替えが出来ません。
入れ替えが出来ないというか、もう無いです。
そんな時は樹脂応用工法と浴槽塗装で再生すればいいんです!
現状で5mm程の隙間ですが、指で押すと更に5mm程開いてしまう状態。
写真では分かりませんが、割れて円形をしている箇所は完全に凹んでしまっています。
強度も無くフワフワ状態、パカ~ンと穴が開きそうでした。
このような場合、いきなりマット等で施工するのは心配です。
まずは特製スペシャル樹脂パテで隙間を埋めてから、
本格的なライニングの開始となります。
施工後です。
ご主人に浴槽の塗装色はどうしましょうか?と、お聞きすると、
前と一緒の様な色でいいですよ。と言われましたが、
せっかくなので色を変えましょう!と、私。
いつもなら白色を薦めるところでしたが、
今回は浴室全体から判断して、明るくて可愛いピンク系の色で再生しました。
梅雨時のジメジメ季節をシャワーだけで過ごすのは大変です。
蘇った浴槽でゆっくりと湯船に浸かっていただければ幸いです。
今回厄介だったのは硬いアクリル浴槽の入隅に円を描き割れていた事です。
凹みが酷く強度が無いために、マットとクロスだけでは不十分でした。
通常のやり方ではライニングしても持つかどうか心配する様な状態です。
そこで強度があるガラス繊維と特製樹脂を使い施工です。
今回の様に厚みが必要になる場合、
ガチガチに固めてしまうと樹脂自体が割れる可能性があります。
そこで登場するのがこの特製樹脂です。強度に柔軟性を持たす為に使用するものです。
施工後は強度があり割れにくい状態に仕上がります。
その特製樹脂を使用して数種類の繊維をサンドイッチ工法で施工します。
そして数度重ねて段差を解消してから、全体的にライニングとなりました。