月別アーカイブ: 3月 2013

FRP浴槽塗装 千葉県船橋市 割れ穴補修

昨年の6月以降の関東出張施工となりました。
今回は千葉県船橋市です。 遠いなぁ~!
ともあれ、先ずはご覧ください。
こんな浴槽です。
普通は直しませんよね。

現場はレジャーホテルのFRPラメ浴槽です。
浴槽底面に巨大な穴が空いています。
浴槽の割れはしょっちゅう直していますが、ここまでデカイ割れ?穴は滅多に見かけません。
最初、写真で見たときには思わず 「なんじゃっ、これは~!こんなん入れ替えろ!」って叫びました。
こんな状態の浴槽には即刻入れ替えを勧めます。
元請けに説明をし入れ替えにして下さいと伝え電話を切るも数日後、
再度電話がありどうしても直して欲しいとの事です。
後で聞くと、やはり浴槽入れ替えには膨大な金額が掛かるので
直して塗装で再生を、とオーナーの強い要望があったと言う事です。
と、言うことで3泊4日の旅に出かける事となりました。
何弱者の私には片道400Kmの走行は体にこたえました。

現地に着き浴槽を見ると、思った以上に穴がデカく土間が丸見え状態で、
浴槽下には土台がありません。
両足がスッポリと入るほどの大きさです。しょえっ~ですわ!

茶色く見えているのは、
元々FRPでサンドイッチされていた合板が腐ってバラバラになった物です。
割れた箇所からの水と排水の水で完全に腐ってしまい、
FRPでサンドイッチされて隙間に残っている合板は粘土みたいにドロドロになっていました。
その腐っている合板を取り除く為にグラインダーで「おりゃ~っ」と、底面を大きく刳り貫きました。
この時点で既に浴室内は真っ白けです。

土間を綺麗に掃除をしてから、今度は土台作り開始です。
これがまた厄介な作業となりました。
元々、土台が入れて無かった為に土間の高さが無茶苦茶です。
そう突貫工事って言うやつですよ。
持っている道具を駆使して、土間をなるべく平行に削りレンガを特殊ボンドで接着固定です。
その上に下地となる耐水コートされたベニアを無理やり入れてからのライニング開始となりました。

耐水ベニアから浴槽底面までの約15mm程の隙間に防水層を作ります。
今回は遠方故に現調無しで現場に行く事となったので、
できる限りの材料を持って行きました。
使用した物はロービング・カットファイバー等、普段では余り使用しない材料から始まり、
積層するにあたりガラスマット8プライとガラスクロス3プライで高さ調整となりました。
樹脂の含浸を繰り返しながら、なるべく平滑にしていきます。
強制乾燥後に樹脂の研ぎと浴槽全体の研ぎ、
元請けの若手ホープのHさんと二人で必死に研ぎたくりました。
今回は水を使わず空研ぎをしたので、
樹脂の白っぽいカスに加え、浴槽の赤いカスで浴室内を始め体中真っ赤っかになりました。
二人で約3時間研ぎ続け無事終了。
その後、最終的に耐水エポキシパテで面出しです。

施工後です。
元請けが綺麗ですね!と連呼したホワイトパールです。

今回の作業は久しぶりに職人気分に浸れた気がしました。

カテゴリー: FRPライニング (クラック・割れ・穴補修), FRP浴槽塗装, パール塗装 | コメントは受け付けていません。