築40年越えの集合住宅の一室、
1050 x 1050 mmという特殊なサイズの浴室です。
浴槽サイズは1050 x 600 x 430 mmと極小、しかも3点式で、
洗面台が浴槽の上部に一部重なる位置にあるため、数字以上の狭さが感じられます。
20数年来浴室・浴槽塗装をしている私も、このタイプの浴室に出会うのはまだ2度目、
ある意味稀少な体験です。
殆どお湯を溜めずにシャワーのみのご使用、とのことです。
浴槽の上に洗面台がある形状のため、浴槽内で立てる範囲はどうしても限られます。
日常的によく使用されたその部分のみが弱ってしまい、割れ発生です。
大家さんは、まず地元の建設会社さんにご相談されました。
浴槽のみの入れ替えはできず、浴室ごと入れ替えるしかない、
しかし特殊サイズゆえ増築等が必要となり予算は数百万円に上ってしまう。
という状況に、そんな予算はかけられない、何か方法はないか。
浴槽だけきれいにしてくれればよい、浴槽だけ修理補修する業者はいないのか、、、。
そのような思いで数ヶ月間いろいろと調べられた結果、
建築会社様よりご連絡をいただき、今回の施工をさせていただくこととなりました。
応急処置として貼られていたテープを剥がすと150mmほど割れています。
排水口周りにもかなり大きなクラック(ひび割れ)が発生。
壁面には一部蜘蛛の巣状にひび割れも認められます。
お客様が認識されていない軽微な損傷も含め、もちろん浴槽全体をチェック、
認識した損傷箇所を全て補修した後に、浴槽全体を浴槽塗装にて再生します。
浴槽修理再生塗装、施工後です。
損傷箇所は樹脂ライニング工法にて補修、強度もしっかりついています。
これで安心してまたご使用いただけます。
大家さんにご確認いただき、
「新品みたいだ。」「本当に助かった。」と大変喜んでいただき、私も嬉しい限りです。
「またこのようなことがあったらお願いします。」とありがたいお言葉もいただきました。
いつも思うのですが、今回のように、何ヶ月も探していただき、
浴槽のみ修理したいとお考えの方が困られる状況をお聞きするにつけ、もどかしい思いです。
この浴槽修理再生塗装の技術・工法は浴槽修理に最適な方法の一つです。
もっともっと認知度を上げていき、必要な方にはもっと早く届けられるようにしたいと思います。