加茂郡は八百津町です。
現場は木曽川のすぐ側で、山紫水明という言葉がピッタリ。
自然豊かで風景がとても美しく、水も澄んでいて静かなとても良いところでした。
東洋のシンドラーと呼ばれた外交官、杉原千畝氏は八百津で生まれたんですね。
立派な記念館がありました。
人造大理石浴槽割れ再生塗装
さてさて、今回の施工はと言うと、
築9年ほど経過した戸建住宅のアクリル系人造大理石浴槽の割れ補修です。
人造大理石浴槽の割れは本当に多いですね。
お電話で浴槽メーカーを確認すると、P社製とのこと。
P社製?!、いやな予感が的中してしまいました。
このP社製の人造大理石浴槽は施工するのにとても厄介な素材で、
今まで何度も苦労した経験のあるとても硬い浴槽です。
フッ素配合素材や有機ガラス系素材が主流となっており、
長年使用しても光沢が落ちにくく、撥水効果があるため汚れの付着も少ない、
など使用者には利点が多々ありますが、
浴槽塗装で一番重要な足付けがなかなかできず、
FRP素材の3倍ぐらい時間がかかります。
表面が硬すぎて全く研げない浴槽塗装泣かせの製品なんです。
浴槽はいつもご主人が洗っている、とおっしゃっていました。
割れた箇所以外はピッカピカ!です。もったいないですよね。
入浴中に伸びをしたら割れた!、とのこと。
伸びをしたぐらいで浴槽が割れるのか!ビックリですよね。
でも実は、伸びをしたら浴槽が割れた、という症状は非常に多くあります。
ただ、たった9年で割れるというのはあまり聞いたことがありませんが…。
メーカーに保証についても確認されたそうですが、2年間なので保証対象外、
また、浴槽のみの入れ替えは不可能、と。
その後周りの方から、
風呂を直すよい業者がおる、
まともな仕事をする評判のいいとこだ、と私の名前を聞いた、と
初めてのお電話をいただいた時、ご主人がそうおっしゃってくださり、
今回の再生塗装をさせていただくこととなりました。
ありがたいことです。
Before
人造大理石浴槽の割れは殆どが底面に発生する事が多いのですが、
今回は壁面で、それも複雑に割れてしまっています。
硬い浴槽ほど変に割れる気がします。
ご主人がコーキングで応急処置をされ使用されていた、とのこと。
このような場合一般家庭では一番多く見られる応急処置法ですが、
お湯を張ってしまえば、コーキングでの補修は殆ど意味を成しません。
数百リットルの水の圧力は強大です、使用するたびに割れが広がってしまいます。
特に人造大理石浴槽の割れは早く広がる場合が多く、
できる限り早急に対処する必要があります。
このような浴槽が割れた場合、ヒビが入った場合には、
アルミテープでの応急処置をお勧めします。
一部は口が開いており、見た目以上に重症でした。
樹脂ライニング工法と塗装による再生で、原状回復します。
塗装後をご主人に見てもらいました。
「おっ〜良い色だな、OK! OK! 綺麗だな」と。
笑顔で満足していただき、何よりです。