退去時の汚風呂、再生します。
このマンションでの施工は4室目となります。
6月に施工した部屋もカビが酷く汚れた浴室でしたが、
今回の浴室はその浴室より遥かに凌駕したものとなりました。
写真ではリアルに伝えることはできませんが、
私が今まで施工してきた数千件の中でもワーストと言えるもので、
ありえんほどシュールな現場でした。
玄関ドアを開けると、むぁ〜っと異臭が…。
床に目を落とすと、歩く場所が無いくらいそこらじゅうにチビゴキの屍骸、
そしてバルサンをいくつもたいた跡。
なんじゃこりゃ〜!思わず叫んでしまいました。
ううっ…。
この光景を見て、元請けの社長に電話しました。
「社長!すごい光景だけど退去してだいぶ経つんですか?」と聞くと、
「いやいやつい最近まで住んでいたんだ」と。
思わず、「えっえ〜っ!ほんまでっか!!!」
こんな状態でよく生活を…。
ネタ場を作るにも、床面にはゴキブリの死骸が多すぎて気持ち悪いし、
よくよく見ると生きているゴキブリが天井や床面を徘徊しているし、
几帳面な私には、その空間にいるだけで鳥肌もんでした。
入隅には蜘蛛の巣がビッシリ。
こっちにも。
あっちにも。
卵つきの蜘蛛の巣も。ゲゲッ!
天井も壁面も何故かベタベタのネタネタ。
浴室です。どうやったらこんな風に??
浴槽です。ゴミ箱??
ここが数日前まで使用されていた洗い場とは…。
カビやら得体の知れない汚れがビッシリ。
ここまで酷い洗い場はあまり見かけません。
普段シャワーのみの使用であったとしても、
洗い場には人の立つスペースがせめて必要ですが。
床面真ん中辺りの白く色の抜けている部分がそのスペースだった様です…。
排水口カバーを外すと、、、。
浴槽エプロンを支える支柱が折れていて、レンガと石で支えてありました。
これはあきません!
カバーを外した浴槽下部からはチビゴキが登場、
髪の毛もビッシリこびりついています。
塩ビ鋼板には定番の膨れがあります。
これはよくある症状です。
塗装前の清掃に大変な時間を要した現場でした。
アイボリー系で再生塗装完了!
もちろん汚風呂の形跡はどこにも見当たりません。
きれいに蘇りました。
次の入居者にはきれいに使用してもらいたいと望むばかりです。