ホーロー浴槽にサビが出たら修理のサイン!
40年越えの戸建住宅の在来工法の浴室、T社製の鋳物ホーロー浴槽です。
サビがひどくなってきたためハウスメーカーにご相談されたそうです。
ハウスメーカーの担当者からは、
浴槽のみの入れ替えは不可能なため、ユニットバスへの入れ替えを、
同時に洗面所、キッチン、トイレ等の水回りを全部交換しましょう、との提案があり、
その金額は400〜500万円とのことでした。
ご主人曰く、後5年持てばいいだけだからそんなに今更お金をかけることはもったいない、と
ご子息にご相談されWEBで調べられご連絡をいただくこととなりました。
40年近くほぼ毎日溜め湯をされていた浴槽です。
水の力で浴槽表面の釉薬(ガラス)は跡形も無くなり、
元の色が分からないほど全体的に変色しています。
また、銅石鹸の発生により青みがかった箇所もあります。
排水口周りと追い焚き口周りに錆が発生しています。
排水口周りのサビは9年ほど前から出てきたもので当初はゴマ粒ぐらいの大きさだった、と、
また、カランから少しずつ水が漏れているという症状があり、それが3年ほど前から、とのことでした。
サビ発生後もそのまま使用し続けることでサビの浸食部分は少しずつ大きくなっていきますが、
今回の現場では、この少量の水漏れがサビ誘発のもう一つの大きな原因となり、
サビ部分がどんどん大きくなっていったものと思われます。
サビ除去後です。幸いな事に貫通はしませんでした。
少し前に施工した案件ではサビ除去時に排水口の周りに穴が空いてしまいましたが、
今回は上からのサビだったため助かりました。
施工中にサビで貫通した場合は、
サビ再発について保証対象外となってしまいますので、
サビが出てきたらなるべく早く対処することが最善となります。
もう一点、鋳物ホーロー浴槽によく起こる現象です。
釉薬が落ちてしまいホーロー層が傷み出すと、
ナメクジが這ったようなヒビ割れが出る場合があります。
この浴槽では5年ほど前から出てきた、とのことでした。
全体的にウニャウニャの口の開いたひび割れが発生しています。
ひび割れには耐温水エポキシパテで補強します。
施工後です。
ホーロー浴槽のサビ補修再生塗装完了!
ご主人ご希望の真っ白に蘇りました。
「おっ〜!ピッカピカやなぁ〜。ここだけ新品になった!」と、大変喜んでいただきました。