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人造大理石浴槽 割れ補修

築30年ほど経過した戸建住宅の人造大理石浴槽です。
経年劣化で全体的に変色と、そこらじゅうにクラックが発生していました。
現調時にこの浴槽を見た瞬間に、溜め湯が原因だなと思いご主人に確認すると、
やはり長年に渡り溜め湯をされていたといいます。
溜め湯の理由は、洗濯に使うため、節約のため、断水した時のため、
といろいろあると思います。
ただ、溜め湯をすることによるデメリットも知っていてほしいと思います。
溜め湯された残り湯には入浴時の汗や汚れが残っています。
その汚れなどを餌に細菌が発生します。
残り湯の温度は細菌にとっては適温なので、溜めるほど細菌が増殖していくことになります。
特に代表的な菌は大腸菌ですね。大腸菌は75度で1分加熱しないと死滅しません。
追い炊きで75度は無理なので、いつも大腸菌と仲良く入浴していることになるのです。
このような衛生面の問題と、
溜め湯をすることで起きる、ここでは詳しくは述べませんが、
水による溶解力と破壊力そして浸透力で、浴槽を痛める最大の要因となります。
浴槽を長持ちさせるには、入浴後は必ずお湯を抜く事がベストですよ!

Before

ご主人曰く、当初は入れ替えを考えられていたそうです。
それも、せっかくだから檜風呂に変えようかな?!と。
しかし既存の浴槽が1900 x 1100mm と大きく、
壊して入れ替えるとコストが膨大に掛かる事が判明し、
今回、ネットで再生塗装ができる事を知り、施工する運びとなりました。

黒い箇所はクラックと欠け。
樹脂パテを併用した内部全面ライニングです。

施行中、幾度かご主人が来られ、
色々な仕事を見てきたけど、
この仕事は大変な作業で本当に職人仕事だなぁ〜と、感心されていました。

アルミテープの貼ってある箇所からは水漏れも起きていました。

ご主人ご希望の白で再生塗装となりました。
実はご主人は車屋さんの社長です。
自社で板金塗装も行っていますが、
この施工後の浴槽を見た瞬間に
「おっ〜新品になった!ピカピカやな 入れ替えんで良かったわ」
と、大変喜んでいただきました。
目の肥えた社長に褒めていただき、何よりです。

After

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