40年ほど使用された人工大理石浴槽です。
貸家として提供することになったため、浴槽は再生塗装でリニューアルします。
喫水線下が見事に変色しています。
洗濯用にと日常的に残り湯を溜めておかれた、とのこと。
このようなよくある些細な行為も、浴槽にとっての影響は意外に大きく、
長年にわたる溜め湯は変色などの大きな要因となります。
ただ、この浴槽には変色以外の症状がありません。
このようなひどい変色がある場合、人大浴槽特有のブリスター(膨れ)が発生していることが多いのですが、
この浴槽はブリスターは皆無、しかも、クラックや欠けも発生していない、ある意味とても優秀な浴槽です。
私の手がける浴槽再生塗装では、通常、クラックや欠け傷、穴などの補修を行なったうえで、全体の浴槽塗装を行い、浴槽全体を再生します。
今回のように補修が全く必要でない施工は、年に一度あるかないかの、私とってはかなりレアな浴槽となりました。
施工後です。
ご指定の真っ白での浴槽再生塗装となりました。
写真では分かりませんが、
施工前の人大浴槽を見ていなければホーロー浴槽と勘違いしてしまいそうな
重量感あふれる仕上がりです。
ピカピカのツルツルです。